日本語・敬語の早見表

敬語一覧表
動詞の尊敬語・謙譲語・丁寧語

日本語でよく使う基本的な動詞を、尊敬語・謙譲語・丁寧語に分けて一覧にしました。ビジネスメール、接客、面接、電話対応などで敬語表現を確認したいときに使える早見表です。

尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い

尊敬語

相手や話題に出てくる人物の動作を高めて、敬意を表します。例:見る → ご覧になる

謙譲語

自分や自分側の動作をへりくだって表し、相手を立てます。例:見る → 拝見する

丁寧語

「です」「ます」などを使い、聞き手に対して丁寧に述べます。例:見る → 見ます

基本動詞の敬語一覧表

検索欄に「見る」「伺う」「食べる」などを入力すると、該当する行だけに絞り込めます。

基本の動詞 尊敬語 謙譲語 丁寧語 補足
言う おっしゃる 申す/申し上げる 言います 「申し上げる」は相手に向けて述べる場合によく使います。
話す お話しになる/話される お話しする/申し上げる 話します
行く いらっしゃる/おいでになる 伺う/参る 行きます 「伺う」は訪問先など、相手を立てる対象がある場合に使います。
来る いらっしゃる/お越しになる/お見えになる 参る/伺う 来ます
いる いらっしゃる/おいでになる おる います
する なさる いたす します
見る ご覧になる 拝見する 見ます
見せる お見せになる お見せする/ご覧に入れる 見せます
聞く お聞きになる/聞かれる 伺う/拝聴する 聞きます 「拝聴する」は話・講演・音楽などを謹んで聞く表現です。
尋ねる お尋ねになる 伺う/お尋ねする 尋ねます
読む お読みになる/読まれる 拝読する 読みます
書く お書きになる/書かれる お書きする 書きます
食べる 召し上がる いただく 食べます
飲む 召し上がる/お飲みになる いただく 飲みます
知る ご存じだ 存じる/存じ上げる 知っています 人を知っている場合は「存じ上げる」、事柄には「存じる」を使うことがあります。
思う お思いになる 存じる 思います
会う お会いになる/会われる お目にかかる 会います
訪ねる・訪問する お訪ねになる/訪問なさる 伺う 訪ねます/訪問します
帰る お帰りになる/帰られる 失礼する 帰ります 「失礼する」はその場を辞去する意味で使う表現です。
帰宅する お帰りになる/ご帰宅になる 帰宅いたす 帰宅します
待つ お待ちになる/待たれる お待ちする 待ちます
送る お送りになる/送られる お送りする 送ります
渡す お渡しになる お渡しする 渡します
受け取る お受け取りになる 頂戴する/拝受する 受け取ります 書類・メールなどでは「拝受する」が使われることがあります。
もらう お受け取りになる 文脈による いただく/頂戴する もらいます 尊敬表現は「もらう」をそのまま敬語化せず、文脈に応じて言い換えるのが自然です。
くれる くださる — くれます 「くれる」は相手側から自分側への授受を表すため、対応する謙譲語を単純には置けません。
あげる・与える お与えになる 差し上げる あげます/与えます
借りる お借りになる 拝借する 借ります
貸す お貸しになる お貸しする 貸します
使う お使いになる/ご使用になる 使わせていただく/使用いたす 使います 謙譲表現は状況によって形が変わります。
買う お買いになる/お求めになる 購入いたす 買います
売る お売りになる お売りする 売ります
読む・見る(確認する) ご確認になる 確認いたす/拝見する 確認します
わかる お分かりになる 承知する/かしこまる 文脈による わかります 「承知する」「かしこまる」は依頼・内容を理解して受け入れる場面で使います。
理解する ご理解になる 理解いたす/承知する 理解します
考える お考えになる 考えております/検討いたす 考えます
決める お決めになる/ご決定になる 決めさせていただく/決定いたす 決めます
選ぶ お選びになる/選ばれる 選ばせていただく 選びます
伝える お伝えになる お伝えする/申し伝える 伝えます
知らせる お知らせになる お知らせする/ご案内する 知らせます
説明する ご説明になる ご説明する/説明いたす 説明します
案内する ご案内になる ご案内する 案内します
連絡する ご連絡になる ご連絡する 連絡します
電話する お電話になる お電話する 電話します
質問する ご質問になる 質問いたす/伺う 質問します
答える お答えになる お答えする/回答いたす 答えます
頼む お頼みになる/ご依頼になる お願いする 頼みます
断る お断りになる 辞退する/お断りする 断ります
受ける お受けになる お受けする/承る 受けます 注文・依頼などを引き受ける場合は「承る」がよく使われます。
引き受ける お引き受けになる 承る/お引き受けする 引き受けます
休む お休みになる 休ませていただく 文脈による 休みます
寝る お休みになる — 寝ます 決まった謙譲語はなく、必要に応じて文全体を敬語表現にします。
起きる お起きになる — 起きます
座る お掛けになる — 座ります
立つ お立ちになる — 立ちます
入る お入りになる 入らせていただく 文脈による 入ります
出る お出になる/退出なさる 失礼する/退出いたす 出ます
持つ お持ちになる お持ちする 持ちます 「お持ちする」は相手の物を自分が持つ場合などに使います。
持って行く お持ちになる お持ちする/持参する 持って行きます
持って来る お持ちになる 持参する/お持ちする 持って来ます
該当する敬語表現が見つかりませんでした。

決まった言い換えがない動詞の基本パターン

すべての動詞に専用の尊敬語・謙譲語があるわけではありません。その場合は、次のような一般的な形を使います。

尊敬語:「お/ご〜になる」「〜れる・られる」

例:読む → お読みになる、利用する → ご利用になる、帰る → 帰られる。

謙譲語:「お/ご〜する」「〜いたす」

例:届ける → お届けする、案内する → ご案内する、確認する → 確認いたす。

注意:「お/ご〜になる」「お/ご〜する」は、どの動詞にも機械的に付けられるわけではありません。また、「おっしゃられる」のように敬語を重ねた二重敬語になる表現にも注意が必要です。

尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け例

見る
部長が資料をご覧になります。相手側の動作なので尊敬語
見る
私が資料を拝見します。自分の動作なので謙譲語
行く
先生は会場へいらっしゃいます。相手側の動作なので尊敬語
行く
明日、私が御社へ伺います。自分が相手の場所へ行くので謙譲語
言う
社長がそのようにおっしゃいました。話題の人物を高める尊敬語
言う
私から改めて申し上げます。自分の発言をへりくだる謙譲語

敬語を使うときのポイント

敬語は単語だけを置き換えるのではなく、誰の動作なのかを基準に選ぶのが重要です。相手や目上の人の動作には尊敬語、自分や自分側の人の動作には謙譲語、聞き手に丁寧に伝えるだけなら丁寧語を使います。

また、社外の人に対して自社の上司について話す場合は、上司も「自分側」に含まれるため、原則として上司を高める尊敬語は使いません。場面や人間関係によって適切な表現が変わる点にも注意してください。

敬語についてよくある質問

尊敬語と謙譲語の違いは何ですか?

尊敬語は相手や話題の人物の動作を高める表現です。謙譲語は自分や自分側の人物の動作を低めることで、相手への敬意を表します。

丁寧語とは何ですか?

「です」「ます」などを使って、聞き手に対して丁寧に述べる表現です。尊敬語や謙譲語と違い、動作主を高めたり低めたりする働きはありません。

「行く」の尊敬語と謙譲語は?

代表的な尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」、謙譲語は「伺う」「参る」、丁寧語は「行きます」です。「伺う」は相手のところへ訪問する意味で特によく使われます。

「おっしゃられる」は正しい敬語ですか?

一般には「おっしゃる」だけで尊敬語として十分です。「おっしゃられる」は尊敬表現を重ねた二重敬語とされるため、通常は「おっしゃる」を使います。