やむを得ず
読み:やむをえず
「やむを得ず」とは
「やむを得ず」とは、自分の意志や希望にかかわらず、他の選択肢がなく、そうせざるを得ない状況を表す表現です。避けたかったものの、状況や外的要因によって強制されるニュアンスを含み、主に文書やビジネスシーンなどで幅広く用いられます。
使い分けのポイント
「やむを得ず」は、自分の意思に反して選択肢がない状況を客观的かつスムーズに伝える表現です。ビジネスシーンでは、責任転嫁に聞こえないよう「苦渋の決断」「余儀なく」「不本意ながら」などを使い分けると、より誠実な印象を与えられます。一方、日常会話では「仕方がなく」「泣く泣く」などを使うと感情が自然に伝わります。
「やむを得ず」の言い換え・類語・関連語
状況の変化によって、それ以外の行動を強制されるさま。
他に方法がないことを平易に表す言葉。
つらく悩んだ末の決断であることを強調する表現。
自分の本心や希望とは異なり、不満足なまま行うさま。
そうするよりほかに方法がないと判断するさま。
外部からの強い影響で行動を強いられる状況。
非常に残念がり、悲しみながらも仕方なく行うさま。
漢字表記のバリエーションで同様の意味。
「仕方なく」のやや丁寧で響きが柔らかな表現。
打てる手がすべて尽きてしまい、残された手段がないさま。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
機材の故障により、スケジュールの大幅な変更を余儀なくされた。
業績悪化に伴い、苦渋の決断として拠点の閉鎖を決定いたしました。
不本意ながら、本日の会議への欠席をご連絡いたします。
天候不良による中止は止むを得ない措置と判断しております。
諸般の事情により、今回の企画は延期とさせていただきます。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
電車の遅延が生じたため、いたしかたなく別ルートを利用いたしました。
体調不良のため、本日の出勤はやむを得ず見合わせることといたしました。
ご要望にお応えできず、このような形をとらせていただかざるを得ず存じます。
残念ながら今回は見送らせていただきます。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
雨が降ってきたので、仕方がなく駅まで走った。
欲しかった限定グッズを、予算オーバーで泣く泣く諦めた。
終電を逃してしまい、どうしようもなく歩いて帰ることにした。
誘われたので仕方なしに面倒な集まりに顔を出した。
例文
- 急な発熱のため、余儀なく旅行の予約をキャンセルした。
- 予算が大幅に不足したため、計画の縮小を仕方がなく実行に移す。
- トラブルの発生により、苦渋の予定より早く帰社することになった。
- 道路の通行止めに遭遇し、不本意ながら遠回りのルートを選択した。
反対語・対義語
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