尻拭いをする
読み:しりぬぐいをする
「尻拭いをする」とは
他人が起こした失敗や不始末、あるいは過去の負の遺産を、後から引き受けて処理すること。多くの場合、自分に非がないにもかかわらず、責任を負わされたり、事態の収拾に奔走させられたりするネガティブな文脈で用いられる。組織内でのトラブル対応や、未解決の問題を解決する際によく使われる慣用表現である。
使い分けのポイント
「尻拭い」は、本来他人がすべき責任や失敗の後始末をさせられるという、不満や被害者意識を含む表現です。そのため、目上の人に対して使うと「あなたの失敗を私が処理させられた」という非難のニュアンスが伝わり、非常に失礼にあたります。ビジネスシーンでは、感情的な表現を避け、「事態の収拾」「フォロー」「対応」といった客観的で前向きな言葉に置き換えるのが賢明です。また、自ら進んで行う場合は「責任を取る」「穴埋めをする」など、能動的な姿勢を示す言葉を選ぶと、周囲からの信頼を損なわずに済みます。
「尻拭いをする」の言い換え・類語・関連語
散らかった事態を整理し、収拾をつける一般的な表現。
欠損や不足分を補い、帳尻を合わせるというニュアンス。
混乱した事態を落ち着かせるための公的な対応。
過去の行動の結果として生じた負担を負うこと。
拡大するトラブルを抑え込むために奔走する様子。
不手際によって生じた問題を解決すること。
問題の帰結を自ら引き受けるという強い姿勢。
混乱した状況を正常な状態に戻すこと。
不足や失敗を補い、サポートする現代的な表現。
過去の負債や問題を完全に終わらせること。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
先方の担当者が辞任したため、急遽チームで事態の収拾を図ることになった。
前任者が残した不始末を処理するために、法務部と連携して対応している。
予算の不足分については、次期の経費を削減して穴埋めを行う予定だ。
新人のミスが発覚したため、部長が急いでフォローに回った。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
部下の不手際ではございますが、上司として私が責任を負います。
過去の負債を清算し、新たな事業計画を立てる必要があります。
トラブルの発生を受け、現在専任の担当者が対応に当たっております。
不足していた資料については、私が責任を持って補填いたします。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
またあいつがやらかしたせいで、俺が後始末をすることになったよ。
結局、彼が散らかした部屋の片付けというツケを払わされる羽目になった。
SNSで炎上した投稿の火消しをするのに一日中かかってしまった。
もうこれ以上、君の尻拭いをするのは勘弁してほしい。
例文
- 前任者が放置していた未解決案件の収拾を図る。
- チームメンバーのミスをフォローするために残業を強いられた。
- 過去の不始末を処理するために、多額の費用を捻出することになった。
- 彼が撒き散らしたトラブルの火消しに回るのが、私の毎日の仕事だ。
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