虎の威を借る
読み:とらのいをかる
「虎の威を借る」とは
他人の権力や地位を背景にして、さも自分に実力があるかのように威張る様子を指す言葉です。中国の故事に由来し、本来の力がない者が後ろ盾を利用して他人を威圧したり、傲慢に振る舞ったりする否定的な文脈で用いられます。組織内での不当な権力行使や、実力以上の評価を得ようとする姿勢を批判する際に使われる表現です。
使い分けのポイント
この言葉は、相手が本来持っていない力を背景にして傲慢に振る舞っていることを非難する際に使われます。非常に強い批判のニュアンスを含むため、ビジネスシーンで目上の人や取引先に対して使うと、相手を侮辱していると受け取られるリスクがあります。また、単に「他人の力を借りる」という協力関係を指す場合には使用せず、あくまで「不当に威張っている」という否定的な文脈に限定して用いるのが適切です。言い換えの際は、相手との関係性や状況に応じて、単なる事実の指摘にとどめるか、批判の意図を込めるかを慎重に選択してください。
「虎の威を借る」の言い換え・類語・関連語
他人の権力を自分のもののように利用する様子を直接的に表す。
他人の物や力を利用して自分の利益を得るという比喩。
目上の人の威厳を借りて振る舞うことを指す。
組織や肩書きを背景にして自分を大きく見せること。
権力を持っているかのように振る舞い、他人を圧倒する。
強力な支援者を背景に強気な態度をとること。
背景にある力を盾に、本来の自分以上に強気な態度をとる。
自分のものではない力で他者を支配しようとする様子。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
上司の権勢を笠に着て部下に無理難題を押し付けるのは控えるべきだ。
大手企業の看板を利用して営業を行うのではなく、自社の実力で勝負しよう。
役職の権威を振りかざすような言動は、周囲の反感を買うだけである。
強力な後ろ盾を頼みにする交渉は、長期的には信頼を損なう恐れがある。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
他の方の威光を借りるのではなく、ご自身の言葉で説明されるのがよろしいかと存じます。
上層部のお力添えを背景にするのは控え、まずは現場の意見を尊重すべきです。
役職の権威を盾にするような態度は、組織の風通しを悪くしてしまいます。
他者の威を借りるような振る舞いは、ご自身の評価を下げることになりかねません。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
あいつは他人の褌で相撲を取るような真似ばかりして、全然努力していない。
親の威を借りて強がるなんて、子供っぽくてかっこ悪いよ。
借り物の権力で威張る奴ほど、一人になると何もできないものだ。
先輩の威光を借りて調子に乗っていると、いつか痛い目を見るぞ。
例文
- 彼は部長の権勢を笠に着て、会議で強引な主張を繰り返した。
- 他人の褌で相撲を取るようなやり方では、真の信頼は得られない。
- 役職の看板を利用して威張るのではなく、実力で周囲を納得させるべきだ。
- 親の威光を借りて強がる様子は、周囲から冷ややかな目で見られていた。
反対語・対義語
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