言を左右にする
読み:げんをさゆうにする
「言を左右にする」とは
相手の問いかけや追及に対して、はっきりとした回答を避け、あれこれと理屈をつけて話をそらしたり、ごまかしたりすることを指す慣用句です。自分の非を認めなかったり、不利な状況から逃れようとしたりする際に用いられ、相手に対して不誠実でずる賢いというネガティブな印象を与える表現です。
使い分けのポイント
「言を左右にする」は、相手の態度が不誠実であるという批判的なニュアンスを強く含みます。ビジネスシーンで使うと「相手を非難する」表現になるため、目上の人に対して使うのは避けるべきです。代わりに、状況を客観的に述べる「明言を避ける」「回答を保留する」といった表現を使うのが適切です。また、単に「答えにくい」という状況を指すのではなく、意図的に「逃げている」「ごまかしている」という悪意やずる賢さが感じられる場面で使うのが本来の用法です。日常会話では「はぐらかす」が最も汎用性が高く、自然な響きを持ちます。
「言を左右にする」の言い換え・類語・関連語
言葉巧みに言い逃れをする様子を強調する
核心を突かれないよう、話を別の方向へそらす
相手を混乱させて、追及をかわす
あらかじめ言い訳を用意して責任を回避する
相手の問いかけに正面から答えず、曖昧な態度を続ける
責任を問われた際に、言葉でうまく逃げ出す
議論の焦点をずらして、不利な状況を回避する
その場しのぎの対応でごまかす
イエスかノーかをはっきりさせない態度
自分の非を認めず、他人に責任を押し付ける
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
現時点では判断が難しいため、回答を保留させていただきます。
先方は今回の契約条件について、現段階では明言を避けています。
議論が停滞しているため、一度論点を整理しましょう。
個別の案件については、回答を差し控えさせていただきます。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
先方は終始、曖昧な回答に終始しており進展が見られません。
社長は今後の経営方針について、言葉を濁されました。
担当者は今回の件に関して、慎重な姿勢を示しています。
何度も回答を先延ばしにするのは、誠実とは言えません。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
大事なことを聞いても、いつも適当にはぐらかされる。
失敗したことを、適当な言い訳でごまかそうとするな。
いつまでも逃げ回っていないで、ちゃんと向き合ってよ。
質問しても、いつも煙に巻かれて終わってしまう。
例文
- 彼は不利な質問をされると、すぐにはぐらかしてその場を切り抜けようとする。
- 責任を問われるたびに論点をすり替えるような態度は、信頼を損なう原因になる。
- 部長が会議で言葉を濁したため、結局何が決定事項なのか分からなかった。
- いつまでもお茶を濁さず、今すぐ明確な方針を打ち出すべきだ。
反対語・対義語
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