退歩
読み:たいほ
「退歩」とは
事態や学問、技術、状況などが、以前の状態よりも悪化したり、後ろのほうへ下がったりすることを表す言葉です。進歩の対義語として使われ、物事が向上せずむしろ衰えてしまうネガティブなニュアンスを含みます。日常会話よりも、文章や硬い文脈で用いられることが多い表現です。
使い分けのポイント
「退歩」は、学問や技術、事態などが前に進むどころか後ろに下がってしまうことを表す古風で少し硬い表現です。日常の会話やビジネスの場では、単に状態が悪くなることを示す「悪化」や、物事が進まない「停滞」、勢いが衰える「衰退」といった言葉のほうが自然に受け入れられます。文章の格調を高めたいときには「退歩」も有効ですが、文脈に応じて「後退」や「退化」などに置き換えると、より相手に伝わりやすくなります。
「退歩」の言い換え・類語・関連語
状態や勢いが後ろ向きになることで、最も一般的に使われる類語です。
勢いが衰えて滅びに向かうさまを表す、より規模の大きな表現です。
進化の反対で、生物や組織の機能が劣った状態に変わることを示します。
状況や状態が以前よりさらに悪い方向へ向かうことを表します。
物事が一箇所に滞り、先に進まない状態を指します。
時代の流れや目的に反して、後ろ向きに進むことを表します。
悪い状態が長く続いて、なかなか浮上しないさまを示します。
その場で止まったままで、新しい前進がない状態を例えた表現です。
心理学や専門用語などで、発達した状態から前の状態に戻ることを指します。
実質的な意味や中身が失われ、形だけが残って衰えるさまを表します。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
今期の売上実績は、昨対比で大きく後退する結果となりました。
現行のシステムを導入したことで、かえって業務効率が悪化した。
新商品のシェアが市場で低迷しており、早急な対策が求められる。
プロジェクトの進行が部品調達の遅れにより停滞している。
定期的に行われているこの会議も、現在ではすっかり形骸化している。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
前回の調査結果と比較いたしますと、数値に若干の後退が見受けられます。
昨今の厳しい経済状況を背景に、売上が低迷しております。
メンテナンスを行わなかったため、機器の性能が悪化してしまいました。
協議が長引いたことにより、話全体が停滞する恐れがございます。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
最近運動サボりすぎてから、体力が一気に悪化した気がする。
ゲームのレベル上げが全然進まなくて、ずっと足踏み状態だわ。
料理の腕前がしばらく作ってなかったせいで後退したかもしれない。
漢字をまったく書かえなくなって、自分の学力が退化してるのを感じる。
例文
- 近年の技術革新のスピードに押されて、我が社の開発部門が後退している。
- 基本の生活習慣をおろそかにした結果、健康状態が急速に悪化した。
- 社会全体のモラルが退化しているのではないかと危惧する声がある。
- プロジェクトの方向性をめぐって議論がまとまらず、計画が完全に停滞した。
反対語・対義語
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