阿る
読み:おもねる
「阿る」とは
相手の機嫌をとって気に入られようとしたり、自分の意見を曲げてまで他人に同調したりする様子を表す言葉です。単なる親切や協調性とは異なり、自己の利益や保身のために卑屈な態度をとるという否定的なニュアンスが強く含まれます。権力者や目上の人に対して媚びへつらう際に用いられることが多く、道徳的あるいは社会的に好ましくない態度として批判的に評価される語です。
使い分けのポイント
「阿る」は、相手に対して卑屈に振る舞うという強い否定的な意味を持つ熟語です。日常会話やビジネスシーンでは「媚びる」や「迎合する」がより一般的で伝わりやすく、文脈に応じて使い分けるのが賢明です。「迎合」は自分の意見を曲げて他人に合わせるというニュアンスが強く、「媚びる」や「へつらう」は相手の機嫌をとるという対人関係の卑屈さに焦点が当たります。いずれも相手を批判する際に使われるため、公的な場や目上の人に対して使う際は、より客観的な表現である「意向を忖度する」や「過度に同調する」などに言い換えることで、角を立てずに状況を説明することが可能です。
「阿る」の言い換え・類語・関連語
相手に気に入られようと卑屈な態度をとる、最も一般的な類語。
相手の顔色をうかがい、機嫌をとるために卑屈に振る舞うこと。
相手の好意を得て、自分の利益のために接近すること。
相手の意見に無批判に従い、おべっかを使うこと。
相手の機嫌を損ねないよう、過剰に配慮する行為。
相手を褒めそやして、気に入られようとする卑俗な表現。
自分の信念を捨て、他人の意見や世論に無理に合わせること。
相手に対して極端に謙虚な姿勢を見せること(文脈により卑屈さを伴う)。
相手の機嫌を損ねないよう、常に様子を気にすること。
犬が主人に懐くように、卑屈に服従する様子を揶揄する表現。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
市場の流行に迎合するのではなく、独自の価値を追求すべきだ。
上層部の決定にただ追従するだけの姿勢は評価されない。
クライアントの顔色をうかがうあまり、提案が消極的になっている。
上司の意向を忖度しすぎて、本来の目的を見失ってはならない。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
相手にへつらうことなく、堂々と意見を述べるべきです。
有力者に取り入るようなやり方は、長続きしないでしょう。
相手の意見に過度に同調することは、信頼を損なう恐れがあります。
相手に対して卑屈に振る舞う必要はありません。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
あいつは上司に媚びてばかりで見ていて気分が悪い。
そんなご機嫌取りみたいな真似はやめたほうがいいよ。
おべっかを使って出世しようとするなんて浅ましい。
権力者に尻尾を振るような態度は見ていられない。
例文
- 権力者に媚びるような態度は、周囲からの信頼を失う原因となる。
- 自分の信念を曲げてまで多数派にへつらうことは、誠実とは言えない。
- 彼は上司の顔色をうかがい、取り入ることで今の地位を築いた。
- 大衆に追従するだけの政策は、長期的には国を滅ぼすことになりかねない。
反対語・対義語
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