いざ知らず
読み:いざしらず
「いざ知らず」とは
ある事柄については認めるとしても、それとは別の事柄については状況が異なる、あるいは判断が別であると述べる際に用いられる表現です。前件を仮定的に容認しつつ、後件で対比的な主張を強調する役割を持ちます。「〜はともかくとして」というニュアンスで、文脈に応じて硬い表現から日常会話まで幅広く使われます。
使い分けのポイント
「いざ知らず」は、前件を「例外的なもの」や「当然のこと」として一度受け入れ、後件で「しかし、本題のこちらは違う」と対比させる構文です。ビジネスシーンでは「〜はさておき」や「〜は別として」が非常に汎用性が高く、相手に不快感を与えずに話題を転換できます。一方、「いざ知らず」自体はやや古風で文学的な響きを持つため、現代のビジネスメールやプレゼンでは、より平易で明快な「〜はともかく」や「〜はさておき」に置き換えるのが無難です。文脈が硬い場合には「〜は措くとしても」を使うと、より知的な印象を与えることができます。
「いざ知らず」の言い換え・類語・関連語
最も一般的で、対象を一旦脇に置く際に使われる。
話題を一旦保留にして、次に進むことを強調する。
例外として扱うことを明確に示す。
特に優れたものや特殊なものを除外する際に用いる。
議論の優先順位を変える際に使われる。
やや硬い表現で、論理的な議論の場で好まれる。
議論の対象から外すことを強く示す。
物理的・概念的に対象を保留にする。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
予算の件はさておき、まずはスケジュールの調整を優先しましょう。
今回のトラブルは別として、貴社の製品の信頼性は高く評価しております。
詳細な仕様は一旦置いて、まずは全体の方針を決定いたします。
コスト面は措くとしても、納期遵守は絶対条件でございます。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
価格はともかくとして、品質については自信を持っておすすめできます。
個人の見解はさておき、会社としては方針に従う必要があります。
今回の件は別として、日頃より多大なるご支援を賜り感謝いたします。
懸念点は一旦脇に置いて、まずは前向きに検討を進めたいと存じます。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
味はともかく、見た目はすごく可愛いケーキだね。
それは別にして、今日の予定はどうする?
宿題は一旦置いて、少しゲームしようよ。
細かいことは置いといて、とりあえず乾杯しよう!
例文
- 昨年の業績はともかく、今年は過去最高益を達成する見込みです。
- 細かい仕様はさておき、まずは試作品の完成を急ぎましょう。
- 彼の実力は別として、今回はチームワークを重視した選考を行います。
- 議論は一旦置いて、まずは現場の状況を確認しに行くべきです。
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