他力本願
読み:たりきほんがん
「他力本願」とは
本来は他仏の慈悲や本願によって救済されるという仏教用語ですが、現代では「自分では努力せず、他人の力や助けをあてにして物事を成し遂げようとすること」という否定的な意味で使われることが多い言葉です。
使い分けのポイント
「他力本願」は本来、仏教において阿弥陀仏の本願によって救われることを意味する尊い言葉ですが、現代の日常会話やビジネスでは「自分で努力せず、他人の力を当てにすること」という批判的なニュアンスを持つ言葉として定着しています。そのため、ビジネスシーンや公の場でこの言葉をそのまま使うと、相手に不快感や責任転嫁の印象を与える恐れがあります。文脈に応じて「人任せ」や「丸投げ」「自助努力」などの適切な類語に言い換えることで、より正確で角の立たないコミュニケーションが可能になります。
「他力本願」の言い換え・類語・関連語
自分の担当する物事や作業を他人に委ねてしまうこと。日常会話で最も一般的な言い換えです。
自分の力ではなく、他人の権力や援助などを頼みにすることを示す表現です。
仕事や責任のすべてを相手に引き渡してしまう、ややぞんざいな響きを持つビジネス向けの表現です。
自分の力で生活や活動をせず、他者の存在に全面的に頼り切っている状態を指します。
すべてを他人に依存し、甘えている状況を親しみやすく表現した言葉です。
文字通り自分の力を使わず、他者の力だけに頼る姿勢をそのまま表した表現です。
他人の動きや時流に乗じて、労力をかけずに利益を得ようとするニュアンスが含まれます。
自分の果たすべき役割や義務を果たそうとしない姿勢を批判的に表す言葉です。
組織や他人の成果に便乗して利益を得ようとする、現代的なビジネスシーンでよく使われる表現です。
自分の行動ではなく、他人の協力や状況の好転を過剰に当てにしている状態を指します。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
プロジェクトの管理を外部業者に丸投げするのではなく、自社でも進行状況を把握すべきです。
会議の議事録作成を人任せにするのではなく、当番制にして全員で分担しましょう。
これまでの成果にぶら下がっているだけでは、急激に変化する市場に対応できません。
トラブルが起きたときに対応を他力依存にする姿勢は、チーム全体の信頼を損ないます。
専門的な業務であっても、すべての工程を全面的な委託にするのはリスク管理上望ましくありません。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
重要な確認作業を人任せにせず、私どもでも二重にチェックを行う所存でございます。
協力会社様に対して過度なご負担をお願いすることのないよう、業務分担を見直しております。
今回の企画運営につきましては、経験豊富な御社に全面的にお頼りする形となります。
特定のシステムにのみご依存する運用は、障害発生時のリスクが高いと判断いたしました。
今回は皆様のお力に甘えてばかりではなく、私の方でも積極的に動くつもりでございます。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
グループ課題だからって、友達におんぶにだっこするのはさすがによくないよ。
掃除当番なのに掃除を全部人任せにして帰るなんて、ずるいと思うな。
計画を全部こっちに丸投げされても、どう進めたらいいか分からないよ。
みんなが奢ってくれる流れに便乗して、ちゃっかりデザートまで頼んじゃった。
例文
- 重要な計画の立案をすべて人任せにしていると、いざという時に自分のスキルが身につきません。
- 課題の制作を友人に丸投げした結果、発表のときに自分の言葉で説明できず困ってしまった。
- いつまでも先輩たちのサポートにおんぶにだっこでは、いずれ自分の力で仕事ができなくなってしまう。
- トラブルの解決策を考える際、行政の支援にばかり頼る姿勢は改める必要がある。
反対語・対義語
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