「手塩にかけて」とは
自ら手間ひまを惜しまず、愛情をたっぷりと注いで大切に育たり指導したりするさま。植物や動物の育成、あるいは部下や子供の教育などの場面で用いられ、丹念に心を込めて世話をする様子を表現する際に使われる言葉である。
使い分けのポイント
「手塩にかけて」は、食事の塩加減を自分で行うことに由来し、自ら手間や愛情を惜しまずに対象を育てることを表します。そのため、対象は子供や部下、動植物、あるいは自身の作品など長期的に関わるものが中心となります。ビジネス文書ではやや情緒的すぎる場合があるため、状況に応じて「丹精込めて」や「心血を注いで」などに言い換えると、より適切でプロフェッショナルな印象を与えることができます。
「手塩にかけて」の言い換え・類語・関連語
心を集中させ、細心の注意と手間を払って物事に取り組むさまを表す。
愛情深く大切に扱い、優しく接するニュアンスを強調する。
相手や物事のためにあれこれと気苦労や努力を重ねるさま。
目的のために苦労をいとわず、労力を惜しまずに行動するさま。
特に子供や動植物などを慈しみながら育てるという意味合いが強い。
精神と肉体の全エネルギーを注ぎ込んで物事を作り上げたり育てたりするさま。
乱暴に扱わず、丁寧かつ好意を持って物事や人を遇する一般的な表現。
手落ちがないように、細部までしっかりと時間をかけて行うさま。
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
開発チームは新製品のプロジェクトに心血を注いで、無事に市場投入の日を迎えた。
新規事業の立ち上げに向けて、社員一丸となり全力を挙げて取り組んでいるところです。
重要顧客へのプレゼン資料作成にあたり、細心の注意を払って内容を精査した。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
お世話になった方々へ向けて、スタッフが心を込めて記念品を制作いたしました。
こちらの庭木は職人が丹精を込めて手入れをしており、四季折々の美しさをお楽しみいただけます。
農家が一つひとつ丁寧にお育てした有機野菜を、本日は皆様にご賞味いただきます。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
母が愛情をたっぷり注いで育てたベランダのトマトが、ようやく赤く色づいた。
祖父から譲り受けた古い腕時計を、これからもずっと大事に使っていきたい。
うちの犬にご飯をあげたり散歩に連れて行ったり、毎日一生懸命お世話している。
趣味のプラモデル作りを、週末に時間をかけてコツコツと進めるのが楽しみだ。
言い換え例文
- 職人が丹精込めて作り上げた陶器は、どれ一つとして同じ表情のない美しい仕上がりとなっている。
- 彼女は保護犬を引き取り、愛情をたっぷり注いで日々の健康管理を行っている。
- 長年心血を注いで開発してきたプログラムが、いよいよ来月リリースされる予定だ。
- 祖母が庭の片隅で大切に育てていたバラが、今年も見事な大輪の花を咲かせた。
反対語・対義語
英語で言い換え
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