濡れ木に水
読み:ぬれぎにみず
「濡れ木に水」とは
濡れ木に水とは、いくら努力や親切を注いでも何の効き目や手応えがないこと、または情けをかけても相手に何の感動も生じないさまをたとえた表現です。濡れた木は水をかけてもそれ以上吸収しない様子から転じて、無駄骨に終わる行いや効果のない状況を批判的あるいは自嘲的に表す際に用いられます。
使い分けのポイント
「濡れ木に水」は、努力や親切が無駄に終わる様子を端的に表す味わい深い表現ですが、やや古風であるため現代の日常会話やビジネスシーンでは少し難解に受け取られることがあります。そのため、実務や一般的な会話では「無駄骨」や「骨折り損」、あるいはことわざとして広く浸透している「馬の耳に念仏」などに言い換える方が、聞き手や読み手にとって意図がより明確に伝わりやすくなります。文脈に応じて適切な類語を選択することが重要です。
「濡れ木に水」の言い換え・類語・関連語
骨折り損に終わる様子を表す最も一般的な言い換え。
意見や忠告が全く聞き入れられないこと。
価値が分からない者に貴重なものを与えても意味がないこと。
価値の分からない人間に立派なものを与えることの例え。
苦労して何かをしても何の報いも得られないさま。
労力をかけて出向いたものの成果が得られないこと。
これまでの苦労や努力がすべて水の泡になって消えること。
かけた労力の割に得られる成果が非常に少ないこと。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
これ以上対策を講じても、現状では骨折り損に終わる可能性が高いと考えます。
顧客のニーズを無視した提案を続けるのは無駄骨に等しいと言わざるを得ません。
今回の企画は労多くして功少なしとなる懸念があるため、再検討が必要です。
ここで計画を見直さなければ、今までのすべての努力が水泡に帰してしまいます。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
ご尽力いただいたにもかかわらずこのような結果となり、無駄骨に終わらせてしまい申し訳ございません。
現状のやり方のままでは労多くして功少なしとなってしまいますので、改善策をご提案いたします。
チーム全員で積み重ねてきたプロジェクトの成果が、このような形で水泡に帰すことは避けたく存じます。
皆様にお手数をおかけして骨折り損にならないよう、事前準備を徹底してまいりましょう。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
そんなにあれこれ世話を焼いても、どうせ骨折り損の親孝行になるだけだよ。
彼にいくらアドバイスしても無駄骨に終わるから、放っておいた方がいいよ。
何度注意しても直らないのは、まさに馬の耳に念仏ってやつだな。
あいつにそんな高級な道具を貸しても、猫に小判で宝の持ち腐れだよ。
例文
- どんなに熱心に指導しても本人のやる気がなければ無駄骨に終わる。
- 彼に最新のビジネス書を勧めても、まさに馬の耳に念仏で全く読もうとしない。
- これまでの地道な積み重ねが一度のトラブルで水泡に帰すのは非常に悔しい。
- 幾度となく改善策を提案したものの労多くして功少なしの状況が続いている。
反対語・対義語
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