火に油を注ぐ
読み:ひにあぶらそそぐ
「火に油を注ぐ」とは
勢いの盛んなものに、さらに勢いを増すような原因や刺激を与えること。主に悪い状態や感情がさらに悪化・激化する状況に対して使われる慣用句です。事態を沈静化させるどころか、かえって状況を深刻化させてしまうような、不適切な言動や介入を指す際に用いられます。
使い分けのポイント
「火に油を注ぐ」は、すでに勢いのあるものに対して、さらに外部から刺激を与えて激化させるというネガティブな文脈で使われます。ビジネスシーンでは、より客観的で冷静な表現である「事態を悪化させる」「拍車をかける」「助長する」などが好まれます。一方、SNSやネットスラングに近い文脈では「燃料を投下する」という表現が定着しています。反対に、燃え上がった事態を鎮める行為は「火消し」と表現されます。相手の感情を逆なでして状況を悪くするのか、あるいは単に物事の進行を早めるのかというニュアンスの違いを意識して使い分けることが重要です。
「火に油を注ぐ」の言い換え・類語・関連語
物事の進行や勢いをさらに強めること。
弱っている相手や悪い状況に、さらに追い詰めを加えること。
状況をより悪い方向へ進めてしまうこと。
議論や炎上騒動をさらに過熱させること。
トラブルの元をさらに拡大させてしまうこと。
感情や状況を刺激して、激しくさせること。
ある傾向や状態をさらに強めること。
問題や失敗をさらに深刻なものにすること。
良かれと思ったことが、かえって悪い結果を生むこと。
物事を複雑にして、収拾がつかなくさせること。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
不適切な釈明は、かえって事態を悪化させる恐れがあります。
今回の不祥事が、顧客離れに拍車をかけています。
根拠のない噂話が、社内の不信感を助長しています。
性急な決定は、さらなる紛糾を招くことになりかねません。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
ただでさえ苦しい状況に、追い打ちをかけるような発言は控えるべきです。
今ここで介入することは、かえって逆効果となる可能性が高いです。
安易な対応は、事態を深刻化させる懸念がございます。
感情的な対立は、事態をより複雑にするだけです。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
そんな言い訳をしたら、SNSでさらに燃料を投下するだけだよ。
これ以上、彼を煽るのはやめておいたほうがいい。
余計な一言が、せっかくの火種を大きくしてしまった。
嘘をついて、自分で自分の傷口を広げているようなものだ。
例文
- 不適切な発言が、ネット上の炎上にさらに拍車をかけてしまった。
- ただでさえ混乱している会議で、彼が追い打ちをかけるような指摘をした。
- 中途半端な説明が、かえって世間の不信感を助長する結果となった。
- トラブルの最中に余計な口出しをして、事態を悪化させてしまった。
反対語・対義語
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