無用の長物
読み:むようのちょうぶつ
「無用の長物」とは
あっても何の役にも立たず、かえって邪魔になるもののこと。本来は仏教用語に由来し、所有していても利益がなく、むしろ管理や維持に手間がかかる厄介な存在を指します。現代では、高価なだけで使い道がないものや、過剰な機能、時代遅れで不要になった設備などを批判的、あるいは自嘲的に表現する際によく用いられる言葉です。
使い分けのポイント
「無用の長物」は、単に役に立たないだけでなく「あることでかえって厄介である」というニュアンスを含みます。ビジネスシーンでは、より具体的で客観的な「不要資産」「過剰設備」といった言葉に置き換えるのが適切です。また、相手の所有物に対して使うと非常に失礼な響きを持つため、他人の持ち物や組織の備品を指す際は「活用されていない」「持て余している」といった、より丁寧で配慮のある表現を選ぶよう心がけましょう。自嘲的に使う場合は「ガラクタ」などのカジュアルな表現も許容されます。
「無用の長物」の言い換え・類語・関連語
必要とされなくなったもの全般を指す客観的な表現。
あることでかえって迷惑や障害になる存在を強調する表現。
役に立たず、価値を見出せないことを平易に表す表現。
優れたものを持っているのに、活用できていない状態を指す。
質が悪く、価値の低いものや雑多な不用品を指す俗語。
行動や進行の妨げになる人や物を指す表現。
必要以上に備えられており、活用されていない設備のこと。
作られたものの、結果として役に立たなかったことを示す表現。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
今回の棚卸しで、長年放置されていた不要資産をすべて処分することに決定した。
市場調査を怠った結果、このシステムは会社にとって過剰投資となってしまった。
現場からは、老朽化して非効率な設備を早急に更新すべきだとの声が上がっている。
倉庫を圧迫している余剰在庫を整理し、保管コストの削減を図る必要がある。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
恐縮ですが、こちらの資料は現在では不要なものとなっておりますので破棄いたします。
長年活用されていない品がございましたら、この機会に整理されてはいかがでしょうか。
以前購入したものの、使い道がなく持て余しているものがございます。
オフィス内の不必要な備品を撤去し、スペースを有効活用することにいたしました。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
掃除をしていたら、昔買ったきり使っていないただのゴミが出てきた。
この大きな家具は部屋を狭くするだけで、正直言って邪魔なだけだ。
勢いで買ったものの、結局一度も使っていない無駄な代物になってしまった。
押し入れの中を整理して、長年溜め込んでいたガラクタを全部捨てた。
例文
- 最新の機能を搭載したつもりだったが、現場では全く使われず不要品と化している。
- せっかくの高性能なカメラも、使いこなせなければ宝の持ち腐れだ。
- 狭いデスクの上に置かれた書類の山は、仕事の邪魔物でしかない。
- 計画性のない購入は、後になってただの無駄なものとして残るだけだ。
反対語・対義語
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