「論を俟たない」とは
議論するまでもなく明らかであることや、疑う余地がないことを意味する表現です。ある事柄が非常に明白で、わざわざ話し合ったり検討したりする必要がないほど確実であるという強い確信を伝える際に用いられます。文語的で硬い響きを持つため、主に書き言葉や格調高い場面で使用されることが多い言葉です。
使い分けのポイント
「論を俟たない」は「論を待たない」とも書き、議論の必要がないほど明白であることを強調する格調高い表現です。ビジネスシーンや公的な文書では有効ですが、日常会話ではやや堅苦しく響くため、相手との関係性や場面に応じて「明白」「自明」などの平易な言葉に置き換えるのが賢明です。また、「俟つ」は「必要とする」という意味であり、「論を待つ」と書くと「議論を必要とする」という逆の意味に誤解される可能性があるため、漢字表記には注意が必要です。
「論を俟たない」の言い換え・類語・関連語
説明を要しないほど明らかであるさま
疑う余地がなくはっきりしていること
事実が確実で否定の余地がないこと
反対意見が出ないほど正しいこと
非常に明白で疑うべくもないこと
言うまでもなく当然であること
はっきりと目に見えて明らかなこと
疑う理由が全く見当たらないこと
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
今回の業績悪化は明白な事実であり、早急な対策が必要です。
顧客満足度の向上が重要であることは自明の理です。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
その点につきましては明白でございます。
ご提示いただいたデータに疑う余地はございません。
原因は明らかでございますので、すぐに対応いたします。
その方針につきまして、私どもに異論はございません。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
そんなの当たり前だよ、わざわざ言うことじゃない。
彼が犯人なのは明らかだよね。
それは言うまでもないことだ。
言い換え例文
- 彼の卓越した才能は自明のことであり、誰もが認めるところだ。
- 今回の計画が失敗に終わることは、明白な事実として認識されている。
- この結論に至った経緯について、疑いようがないほど明確な証拠が揃っている。
- 彼がこの賞にふさわしいことは、異論の余地がないほど明らかだ。
反対語・対義語
英語で言い換え
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