「一利一害」とは
一つの事柄に利益と害の両面があること。物事には良い面と悪い面が共存しており、単純に良し悪しを判断できない状態を指す。一般的には「一長一短」と混同されやすいが、こちらは利益と損害という対比構造に重点が置かれる。政策や技術導入など、トレードオフの関係にある事象を評価する際に用いられることが多い表現である。
使い分けのポイント
「一利一害」は、利益と害がセットになっている状況を指しますが、日常会話やビジネスシーンでは「一長一短」の方が圧倒的に使用頻度が高く、自然に響きます。「一利一害」はやや硬い表現であり、損害やリスクが具体的に想定される文脈で使うのが適切です。また、「一長一短」は長所と短所の比較ですが、「一利一害」は利益と害というより深刻な対比を含意するため、文脈に応じて使い分けることが肝要です。誤用を避けるため、単に「良い点と悪い点がある」と言いたい場合は「一長一短」を用いるのが無難です。
「一利一害」の言い換え・類語・関連語
長所と短所が両方あること。
利益と同時に大きな危険も伴うこと。
二つのものが密接で切り離せない関係にあること。
功績と罪が同程度であること。
両方を満足させることが難しい状況。
一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない関係。
役に立つ反面、自分を傷つける可能性もあること。
良い面と悪い面が対照的であること。
良い影響と悪い影響の両面。
二つの矛盾する命題が共に妥当性を持つこと。
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
今回の新システム導入は、業務効率化とセキュリティリスクの間でトレードオフの関係にあります。
コスト削減と品質維持は表裏一体の課題であり、慎重な判断が求められます。
二つの候補地にはそれぞれ一長一短があり、どちらを選ぶか検討を重ねています。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
どちらの案にも一長一短がございますので、比較検討が必要かと存じます。
この施策には、表裏一体の側面があることを理解しておくべきです。
今回の決定には功罪があることを、我々は認識しなければなりません。
この技術には非常に便利な反面、二面性があることも忘れてはなりません。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
このプランは便利だけど、いいとこ取りはできないから注意が必要だよ。
あの二人の言い分を聞いたけど、結局どっちもどっちだね。
新しいスマホに変えたけど、いい面も悪い面もあって慣れるまで大変そう。
その作戦は諸刃の剣だから、失敗したらダメージが大きいよ。
言い換え例文
- 今回の新制度には一長一短があり、導入には慎重な議論が必要だ。
- この薬は即効性があるが、副作用も強くまさに諸刃の剣といえる。
- 自由な社風と規律の欠如は表裏一体であり、バランスが重要だ。
- 彼の提案は功罪相半ばする内容で、全会一致とはいかなかった。
反対語・対義語
英語で言い換え
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