呉越同舟
読み:ごえつどうしゅう
「呉越同舟」とは
仲の悪い者同士や、本来は敵対関係にある者同士が、同じ場所や状況に居合わせたり、共通の利害や危機のために協力し合ったりすることを意味する四字熟語です。「孫子」の九地篇に由来し、転じて、組織やチーム内で不仲なメンバーが同じ目標に向かって共闘する場面などでよく使われます。
使い分けのポイント
「呉越同舟」は、単に仲が悪いだけでなく、「同じ船に乗る」という避けられない状況下で利害のために協力せざるを得ないニュアンスを含みます。そのため、純粋に仲が良い状態を表す言葉には言い換えられません。ビジネスシーンでは、対立関係や競合関係にある組織同士が一時的に手を結ぶ「利害一致」や「共闘関係」に置き換えると、より具体的で伝わりやすい表現になります。また、日常会話では「犬猿の仲」などを用いて人間関係の険悪さを強調すると自然です。
「呉越同舟」の言い換え・類語・関連語
同じ立場にありながら考え方や目的が異なっていること。
非常に仲が悪い間柄であること。
運命や行動を最後まで共にする運命共同体であること。
お互いの利益や利害関係が一致して協力する関係。
普段は対立している勢力同士が一時的に組むこと。
対立関係を一時的に棚上げして争いを止めること。
異なる立場同士が共通の敵や目的のために共に戦うこと。
対立しながらも状況によって協力せざるを得ない関係性。
通常では組まないような意外な組み合わせのこと。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
今回のプロジェクトでは、競合他社と一時的な利害一致により共同開発を行うことになった。
両社の提携は業界から奇妙な同盟と囁かれているが、業績回復には不可欠な選択だ。
両派閥は社内ニッチをめぐり対立していたが、来期の予算案を通すために一時休戦した。
普段はシェアを争う両社であるが、業界全体の規制緩和に対しては共闘関係を結んだ。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
今回は双方の利害一致に基づき、期間限定の共同キャンペーンを実施する運びとなりました。
長年対立しておりました両部署におきましては、今期に限り一時休戦して取り組んでまいります。
予期せぬ市場の変化に対応するため、従来の枠組みを超えた共闘関係を構築いたしました。
外部からは奇妙な同盟と映るかもしれませんが、現段階では最善の協力体制でございます。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
あの犬猿の仲の二人が一緒に企画を進めるなんて、まるでドラマの展開みたいだ。
いつも喧嘩ばかりしている先輩と後輩が、今回の文化祭では異端のタッグを組むらしい。
ゲームの攻略に行き詰まったので、兄とは一時休戦して協力してクリアを目指すよ。
お互いにお金を稼ぎたいという利害一致だけで、このグループは成り立っている。
例文
- 長年争ってきた両社だが、共通の脅威を前にして利害一致により手を組むことになった。
- あの犬猿の仲だった二人が同じプロジェクトを任され、背水の陣で共闘関係を築いている。
- 普段は意見が全く合わない営業部と開発部だが、新製品の納期遅れという危機に直面して一時休戦した。
- 業界の巨人に対抗するため、中小企業数社が奇妙な同盟を結んで市場シェアを守り抜いた。
反対語・対義語
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