「毒を以て毒を制す」とは
害のあるものを使って、別の害のあるものを抑え込み、全体の損害や危険を防ぐことのたとえです。もともとは薬の成分に猛毒を用いて病気を治療したことに由来し、現在では厄介な問題や手強い相手に対抗するため、あえてリスクのある手段を選ぶ状況で用いられます。
使い分けのポイント
「毒を以て毒を制す」は、害のあるものやリスクのある手段をあえて用いて難局を乗り切る状況を指しますが、一歩間違えると被害を拡大させる危険性も孕んでいます。そのため、ビジネスシーンや公的な場面では、より客観的で角の立たない「強硬手段」や「荒療治」、「抜本的改革」といった表現に言い換えることで、状況の深刻さや真剣度を適切に伝えることができます。
「毒を以て毒を制す」の言い換え・類語・関連語
悪事を別の悪事で押さえ込むことを表す類義表現です。
不利益やマイナスの要素をぶつけて状況を打開するさまです。
激しい勢いに対して同等の強い手段で対抗するたとえです。
根本的な解決のために、痛みを伴う過激な手段をとることです。
強硬な手段によって無理やり問題を収束させることです。
反対を押し切ってでも、厳しい方法を実行に移すことです。
プラスとマイナスを差し引きして影響を打ち消し合うことです。
大きなリスクをあえて背負って事態を好転させようとするさまです。
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
新たな脅威に対しては、同等のリスクをとることでバランスを取る方針だ。
組織の腐敗を断ち切るために、痛みを伴う抜本的改革を実行する。
相手企業の強引なアプローチに対し、こちらも同等の対抗措置を講じた。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
このような事態を重く受け止め、会社として厳しい措置をとらせていただきます。
現状を打破するために、今回は思い切った対応を進める所存でございます。
今回の緊急事態におきましては、特例の対応をとらせていただきます。
場合によっては、より強い手段を用いて事態の収拾を図る必要がございます。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
相手がナメてかかってくるなら、こちらも強気に出て押し返すしかない。
やられたままでは悔しいので、同じやり方で倍返ししてやったよ。
そんな面倒なトラブルを解決するためには、ちょっとした荒技が必要だね。
文句を言われたからといって、その場で同じようにやり返すのは得策じゃない。
言い換え例文
- 深刻なトラブルを解決するために、あえて荒療治を選択して事態を立て直した。
- ライバル企業の攻勢を防ぐため、同等の強硬手段を用いて均衡を保つことにした。
- 慢性的な赤字組織を救うため、痛みを伴う抜本的改革を実行に移した。
- 理不尽な要求に対して、こちらも強気に出て徹底的に交渉を行った。
反対語・対義語
英語で言い換え
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