背水の陣をしぐ
読み:はいすいのじんをしくる
「背水の陣をしぐ」とは
もう退くことのできない絶体絶命の窮地に身を置き、失敗すればおしまいという極限の状況の中で、勝負や計画に全身全霊をかけて決死の覚悟で挑むさまを表す表現です。かつて中国の歴史において、背後に川を背負って陣を敷き、兵士に退路を断たせて奮戦させた故事に由来しています。
使い分けのポイント
「背水の陣をしぐ」という表現は、「背水の陣を敷く」の誤用、あるいは「陣を布く(しく)」と「しる」などが混ざった表現である可能性が高く、慣用句としては不自然に感じられることがあります。ビジネスや公の場では、正しく「背水の陣を敷く」と言い換えるか、あるいは同じような決死の覚悟を示す「不退転の決意で臨む」「退路を断つ」などの表現を選ぶと、聞き手や読み手に誤解を与えずスムーズに意図を伝えることができます。
「背水の陣をしぐ」の言い換え・類語・関連語
組織や個人の生死や存続に関わる重大な局面に全力を注ぐさまを指す表現です。
逃げ場を完全に自ら塞ぎ、前に進むしかない状況を作ることを表します。
結果がどうなるか分からない大きなリスクを冒して物事に挑むさまです。
いかなる困難や障害があっても決して気持ちを曲げず、最後までやり抜く強い覚悟を示します。
自分が持っているすべてのエネルギーやリソースを一つの目的に集中させることです。
運命をかけて大バクチに出るように、成功か失敗かの大勝負を挑むことです。
命がけで物事に取り組み、失敗が許されない状況に立ち向かうさまです。
自分自身の損害やリスクを顧みず、目の前の目標達成だけに集中する手法です。
退路を完全に断って決死の覚悟で臨むという、より一般的に使われる正しい慣用句です。
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
今回の新規事業の立ち上げには、全社員が不退転の決意で臨む必要があります。
プロジェクトを成功させるため、私たちはあえて退路を断つ選択をしました。
来期の業績回復がかかった重要なプレゼンに向けて、全力を賭して準備を進めます。
このコンペの勝敗は、我が社の今後の命運を左右する死活問題となります。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
私どもといたしましては、不退転の決意で本件の交渉に当たらせていただきます。
この度の計画におきましては、あらかじめ退路を断つ心構えで取り組んでおります。
皆様のご期待に沿えるよう、社員一同で全力を賭してまいり所存でございます。
弊社といたしましても、今回は乾坤一擲の勝負をする覚悟でございます。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
もうここで一か八かの勝負をするしかないから、全力を出し切ろう。
ピンチを脱出するために、ここは一つ捨て身の作戦でいってみよう。
次の試合は絶対に負けられないから、みんなで命がけで挑もう。
今回の試験に向けて、プライベートの時間を削ってすべてを投げ出して勉強した。
例文
- 今回のプロジェクトを成功させるため、チーム全員が退路を断つ心構えで仕事に取り組んでいます。
- ライバル社に競り勝つために、我が社は不退転の決意で臨む新しいマーケティング戦略を打ち出した。
- ここで負ければ終わりという状況の中、彼は一か八かの勝負をする覚悟を決めてグラウンドに立った。
- 経営危機を乗り越えるため、社長自らが全力を賭して新たな事業改革を推進し始めた。
反対語・対義語
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