言質を取る
読み:げんちちをとる
「言質を取る」とは
相手から後で証拠となるような約束や確約を引き出すことを指す表現です。交渉や議論において、相手の逃げ道を塞ぎ、自分の有利な条件を確定させるために用いられます。単なる同意よりも、後日のトラブルを防ぐための法的・実務的な担保という意味合いが強く含まれるのが特徴です。
使い分けのポイント
「言質(げんちち)」は、相手の言葉を担保として押さえるという、やや戦略的で緊張感のある言葉です。ビジネスシーンでは「確約を取り付ける」「合意を文書化する」といった、より前向きで建設的な表現に置き換えるのが好まれます。一方、日常会話で「言質を取る」と使うと、相手を追い詰めるような冷徹な響きが強まるため、親しい間柄では「約束を固める」「念を押す」といった柔らかい表現を選ぶのが無難です。相手との関係性や、その場の目的が「合意の確認」なのか「相手の封じ込め」なのかによって使い分けることが重要です。
「言質を取る」の言い換え・類語・関連語
相手に間違いなく実行するという約束をさせること。
曖昧な状態を解消し、合意内容を明確にすること。
口約束ではなく、証拠として形に残すこと。
相手の意思を再確認し、後で翻意させないようにすること。
相手の言葉を証拠として押さえておくこと。
間違いのない証拠や裏付けを確保すること。
相手から承諾の意思表示を引き出すこと。
約束したことを実行するように強く求めること。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
先方から納期遵守の確約を取り付ける必要があります。
今回の条件変更については、速やかに合意を文書化しましょう。
予算の承認については、部長に改めて念を押しておきました。
全関係部署からプロジェクト計画への同意を取り付ける予定です。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
先方より、来週中に回答をいただけるというお約束を頂戴しました。
念のため確認させていただきますが、本日の内容で相違ございませんね。
関係者全員と慎重に合意形成を図ってまいります。
先方から確実な回答を得るまで、契約書にはサインいたしません。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
旅行の行き先、今日中にちゃんと約束を固めておこう。
あいつが後でとぼけないように、今のうちに逃げ道を塞いでおくよ。
後で揉めないように、LINEで証拠を残しておこう。
一度口にしたんだから、ちゃんと最後まで言ったことを守らせるよ。
例文
- 先方から納期遵守の確約を取り付けることで、プロジェクトの遅延リスクを回避した。
- 後々のトラブルを避けるため、口頭だけでなくメールで合意を文書化しておいた。
- 相手が途中で意見を変えないよう、会議の場で念を押して発言を記録に残した。
- 今回の交渉で確証を得た以上、相手はもう条件を覆すことはできないだろう。
反対語・対義語
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