「後手に回る」とは
物事の進展に対して対応が遅れ、主導権を握れない状態を指す言葉です。相手の動きや状況の変化に追随する形となり、先手を打てず受け身に回ってしまう様子を表します。ビジネスや政治の場面で、計画性や予測の甘さを指摘する際によく用いられる表現です。
使い分けのポイント
「後手に回る」は、本来は囲碁用語で、自分の番で打つ手が相手の対応を待つ形になることを指します。日常やビジネスでは「状況の変化に対して対応が遅れ、主導権を奪われている」というネガティブな文脈で使われます。類語を選ぶ際は、単に遅いことを指すのか、相手にコントロールされている状態を強調したいのかによって使い分けます。例えば、単なる遅れなら「対応が遅れる」、相手に主導権があることを強調するなら「主導権を奪われる」や「機先を制される」が適しています。文脈に応じて、能動的な姿勢を取り戻すための反省や警告のニュアンスを込めて使用するのが効果的です。
「後手に回る」の言い換え・類語・関連語
競争や進捗において他者より劣る状態
自発的な行動ができず相手の出方を待つ様子
必要な処置が事態の進行に追いつかないこと
相手の動きに後からついていくこと
物事をコントロールする力を手放すこと
相手に先に動かれて優位に立たれること
開始や対応のタイミングが他より遅いこと
状況に振り回されて自分のペースを保てないこと
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
競合他社の新製品発表に対し、我々の対応が遅延する事態は避けなければならない。
交渉の初期段階で相手のペースに巻き込まれ、主導権を奪われる結果となった。
市場調査の不足により、競合に先手を打たれる形となってしまった。
トラブルの連鎖により、現在は防戦一方となる状況が続いている。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
計画の甘さから、プロジェクト全体で遅れを喫する結果となりました。
事態の急変により、現在はその対応に追われる状況でございます。
技術開発の面では、現時点で他社に一歩譲る形となっております。
不測の事態が重なり、残念ながら劣勢に立たされることとなりました。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
準備不足で、まんまとライバルに出し抜かれてしまった。
急な予定変更ばかりで、すっかり相手に振り回されている。
流行のスピードが速すぎて、完全に置いていかれている気分だ。
最初から準備を怠ったせいで、完全に負け戦になる展開だった。
言い換え例文
- 競合他社に先手を打たれる形で、我々のシェアは低下してしまった。
- トラブルが起きてから動くようでは、常に受け身になるのは当然だ。
- 準備を万全に整えておかなければ、いざという時に遅れをとることになる。
- 相手のペースに翻弄されることなく、自分たちの戦略を貫くべきだ。
反対語・対義語
英語で言い換え
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