忍びない
読み:しのびない
「忍びない」とは
相手への同情や配慮、あるいは自分の良心の痛みから、ある行為をするのが非常に辛く、心理的な抵抗を感じるさまを表す表現。自分の心情として、そのような行動に移ることに耐えられないというニュアンスを含みます。
使い分けのポイント
「忍びない」は、自分の良心や相手への愛情、同情心が邪魔をして、ある行動を起こすことが心理的に非常に辛い場面で使われます。ビジネスシーンやフォーマルな場では、そのまま使うとやや主観的・感情的な印象を与えることがあるため、「心苦しい」「断腸の思い」「苦渋の決断」などの表現に置き換えると、よりプロフェッショナルで適切な響きになります。文脈に応じて、相手への配慮を示すのか、自分の断固とした苦悩を示すのかを意識して言葉を選ぶことが重要です。
「忍びない」の言い換え・類語・関連語
相手の境遇や様子をかわいそうだと心底から憐れむさま。
他者の不幸や自分の行動による影響に対して精神的な苦痛を感じること。
放っておくことができず、保護や援助を続けたいと感じる気持ち。
感情を抑えつけてやり過ごすことがどうしてもできないさま。
現状に耐えることが極めて困難であることを示す表現。
感情や情勢をじっと我慢することが精神的に非常に難しいさま。
相手の不運や失敗に対して同情の気持ちを抱くこと。
感情が高ぶりすぎて自分の心の中だけでは抑えきれなくなるさま。
心理的な抵抗感や懸念から、すぐに行動に移れないこと。
ビジネス向けの言い換え
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
これ以上プロジェクトを継続できないのは断腸の思いですが、ここで撤退を判断せざるを得ません。
長年お世話になった取引先との契約を終了するという苦渋の決断を下しました。
ご期待に沿えず、これ以上ご依頼をお引き受けできないのは心苦しい限りでございます。
このような結果になり、関係者の皆様に対して遺憾に堪えない気持ちでいっぱいです。
自分の力不足でこのような事態を招いてしまい、忸怩たる思いを抱えております。
丁寧な言い換え
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
このようなご提案を差し上げるのは、大変心苦しく存じます。
長年親しんでいただいたサービスを終了するのは、断腸の思いでございます。
今回の案件につきましては、諸般の事情によりお見送りしかねる状況でございます。
安全性が完全に確保されていない以上、ただちに行動に移すことは躊躇せざるを得ません。
被災された皆様のニュースを拝見するたびに、胸が締め付けられる思いがいたします。
カジュアルな言い換え
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
あんなに一生懸命やっていたのに落ち込んでいる姿は、かわいそうで見ていられないよ。
親友の彼女を裏切るような真似は、とてもそんなことできないよ。
目の前で犬が震えているのを見ると、本当に心が痛むよ。
彼の頼みを断りたいんだけど、長年の付き合いだからどうしても踏み切れないんだよね。
せっかく誘ってくれたのに急に予定が入ってしまい、申し訳なくて言い出せないよ。
例文
- 長年連れ添った愛車を手放すことになり、心が痛む思いがした。
- 困っている同僚をそのままにして帰るのは見捨てがたく、結局残業を手伝うことにした。
- これほど頑張っている彼らを非難するなど、私にはとてもそんなことできない。
- せっかくの好意を無駄にしてしまうようで、どうしても踏み切れない。
反対語・対義語
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