「お蔵入り」とは
制作された作品や企画などが、何らかの事情で公開や実行を中止され、保管されたままになることを指す言葉です。もともとは江戸時代に、年貢米を蔵に収めてそのままにしておくことを指していましたが、転じて、一度は準備が整った計画や作品が日の目を見ない状態を比喩的に表現するようになりました。ビジネスシーンでは、プロジェクトの中止や製品化の見送りを婉曲的に伝える際によく用いられます。
使い分けのポイント
「お蔵入り」は、一度は形になったものが日の目を見ないというニュアンスが強いため、単なる「中止」よりも少し残念な響きが含まれます。ビジネスシーンで使う場合は、相手に対して「せっかくの努力が報われなかった」という無念さや、やむを得ない事情があることを間接的に伝える効果があります。ただし、非常にカジュアルな響きもあるため、公式な文書や目上の人への報告では「見送り」「延期」「中止」といった、より事務的で客観的な表現を用いるのが無難です。また、単に「やめる」と言うよりも、状況の経緯を説明する文脈で使うと、より自然で説得力のある表現になります。
「お蔵入り」の言い換え・類語・関連語
一時的に保留にして放置すること
採用されずに廃棄されること
活動や計画を一時的に停止させること
実施を控えて様子を見ること
議案や計画が成立せずに終わること
選考や検討の結果として選ばれないこと
注目されずに忘れ去られてしまうこと
世の中に知られる機会がないこと
ビジネス向けの言い換えと例文
仕事・メールなどで使いやすい表現です。
市場調査の結果を受け、今回の新商品開発は中止となりました。
予算の都合上、本件の導入は一旦保留とさせていただきます。
技術的な課題が解決できず、プロジェクトを断念しました。
先方の意向により、今回の共同キャンペーンは取りやめになりました。
丁寧な言い換えと例文
相手への配慮を強めたい場面に向く表現です。
諸般の事情により、今回の実施は見合わせることとなりました。
検討の結果、今回の提案は白紙撤回とさせていただきます。
誠に恐縮ですが、イベントの開催は無期限の延期といたします。
現在の計画を一度見直す必要があると考えております。
カジュアルな言い換えと例文
日常会話や親しい相手に使いやすい表現です。
せっかく書いた原稿だけど、結局没にするしかなかったよ。
天気が悪くて、楽しみにしていたバーベキューはお流れになった。
あんなに準備したのに、結局企画がポシャってしまった。
急なトラブルで、今日の飲み会はなしになったよ。
言い換え例文
- 経営陣の判断により、そのプロジェクトは棚上げされることになった。
- 完成していた映画がボツになり、監督は落胆を隠せなかった。
- 予算が確保できず、新サービスの開発は凍結された。
- この企画は一度見送られ、来期に改めて検討される予定だ。
反対語・対義語
英語で言い換え
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